昨年度よりはじめた「禅文化研究所 サンガセミナー」は、今年は京都での通常開催とは別に出前講座として、その手始めに、弊所佐々木道一理事長の住持する大分市の万寿僧堂にて、去る5月26日~27日に開催いたしました。
小雨の中を到着した万寿寺ですが、境内は雲水さんたちによって綺麗に掃き清められ、緑豊かな境内に入るとすがすがしい気分になります。
方丈内に講座の準備を整えておいていただき、我々は到着するとただちに受付。続々と受講者の方々がお見えになります。
講座開始前に、中川事務局長、そして理事長佐々木道一老師の挨拶があり、いよいよ講座開始です。
初日は午後から、妙心寺塔頭慧照院住職であり妙心寺古文化研究所梵唄室長である、吹田良忠師による「法式声明講座」。もちろん受講者は、和尚と万寿 僧堂の雲水といった僧籍のある者ばかり。僧侶の儀式中に行なう身のこなし方や、維那というお経をはじめるときのリーダーの役目の声の出し方や節の付け方と いったことを学ぶ講座です。
声明についての概論のあと、今度は七条袈裟をつけての動作。いつもしなれていることのはずなのに、知らぬうちに間違った癖がついていることがままあります。本山に伝わっている指南に従って、そういったことを細かくご指導頂きました。
二日目は、一般も対象にした「論理思考講座」。70名を超える参加者があります。つづく。