南山城の古寺巡礼 -京都国立博物館-

140610-2.jpg京都国立博物館で15日(日)まで開催の、南山城の古寺巡礼。

南山城の古寺といえば、十一面観世音菩薩をお祀りされているお寺さんが多く、白洲正子さんの『十一面観音巡礼』に憧れ、何度も足を運んだ地です。この地にスポットが当たるとは!!と、嬉々としてでかけました。

東大寺造営に必要な材木が、伊賀や滋賀の地から木津川を使って運ばれた事、その木津川沿いに寺院が多く、十一面観音も多くお祀りされている事、終着地、東大寺の二月堂で行なわれるお水取り(十一面観音悔過)、お水取りに関心を持つと、そこから若狭のお水送りの舞台・神宮寺へも。
何もわからぬまま足を運ぶうちに、だんだんと点が線となり、信仰の道というのが繋がり、見えてきたものです。もちろんまだまだこれから色々と足を運ぶつもりです。
自ら足を運ぶのは尊い事。そのような事を教えられた原点の地、南山城。

140610-1.jpgもちろん、我らが臨済宗・一休寺(酬恩庵)さんの宝物も数多く展示され、それは興味深く楽しい展覧会でした。

この初夏は、大阪市立美術館での熊野の神仏も素晴らしかったのですがが、この展覧会も筆舌に尽くし難い内容。ゆっくり堪能し、美術館を出ると、とっぷりと日が暮れていました。

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