花のおかげで、季節のうつろいをごく身近に楽しめています。
まずは、先々週ですが、菖蒲に郷麻(ごうそ)にい草を生けました。水辺の草花が大活躍する季節ですね。いぐさは、ぼんぼりのようなものがついていてそれはかわいらしいのです。上司の自坊近くではそこら中に生えていて珍しくも無いようですが、都会では逆に手に入れたくても手に入らないような花材です。写真ではわかりにくいのですが、菖蒲よりもスーッと上に伸びている細い細い草です。これが畳になるのですねぇ・・・。勉強になります。
こちらは、い草(一番背が高い草)、郷麻、そして剣山を隠す為に、研究所の横に咲いていたユキノシタを生けました。銀彩ボウルに、涼しげです。
同じ花材を、研究所にありました平茶碗に生けてみました。黒いのは蟹の置き物です。水辺にちょろちょろと顏を出す沢ガニをイメージして添えました。
無文老師には、い草とユキノシタをお供え。
紫陽花も色づき始めました。これから約一ヶ月間だほど、生けるのが楽しみです。暑くなってゆくこの時期でも長持ちしてくれて、有り難い花です。