もうこのブログの記事も1900を超えたようです。もう何年になりますかね。
さて、第1講座とのご報告に間があいてしまいました。
大分でのセミナー二日目は、昨年度の京都でのセミナーでもお世話になった岡野勝志先生による、「論理思考講座……“こころの時代”に逃げてはいけない」です。
京都では3時間ほどの講義のみの講座でしたが、今回はミニディベート大会も含め、9:00からお昼を挟んで夕方16:15までの大講座。参加者はなんと75名にもおよびました。
当初、先生や当方が想定していたのは若手の住職が大半だろうということでしたが、万寿寺の婦人部の方々も多数ご参加になることで、平均年齢がぐっとアップ。
正直申し上げて、難しすぎるのではないかとか、ディベート大会なんてできるのだろうかという懸念をしていましたが、岡野先生の誠に見事な組み立てによる午前中の講座を聞いて、頷き続けるご婦人多数。皆さん頭をフル回転して、熱心に聞き入っておられました。
万寿寺僧堂様から展待いただいたうどんを頂いたあと、岡野先生からディベート大会についての説明がありました。事前に参加者をAチームからOチームまで5人ずつに分けさせて頂いており、その中のA~Dの4チームが実際にディベートを行ないます。
ディベートというのは、1つのテーマについて、肯定と否定にわかれ、その理由述べる論理説明のゲームです。今回のテーマは「葬儀は盛大にすべきである」でした。
心情的に「盛大にすべきである」と思っていても、その否定側にたって、「盛大にすべきでない」という論理展開をしていくのが、このゲーム。それが本当に正しいのか正しくないのかをつきつめるのではないのです。
各チームは別室に別れて作戦タイム。A~Dのチームはそれぞれ2試合ずつ行ないますので、肯定側の論理も否定側の論理も両方を検討しておかなければ成りません。もちろん、みなさん初心者ですので、難しそうでしたが、かなりうまく検討できているチームもありました。
A~D以外のチームもそれぞれで集まって、自分たちならどう説くかを考えてもらいました。
ディベート大会の様子です。各チームから2分間で主張をし、それについての質問、そして反駁をします。短い時間をどう有意義に展開するかが鍵になりますが、しどろもどろになったり、スカッと反駁したりと、見ている方は楽しい時間です。
ただ見ているだけではありません。どちらの方が論理がすぐれていたかなど、全員がチェックシートに点数付けをして、最後に集計。どちらのチームが優位であったかを発表してもらい、岡野先生から講評もつきます。
意外だったのは、参加者による判定で負けた方に岡野先生は優位を付けていたことが多かった点です。一般的な見方と、ディベート大会で数多く評価を下してこられた先生の見方が違うことが、講評にてよくわかりました。
終了後、お見送りしている私どもに、今回のセミナーはとてもよかった、また聞きたいというようなお声を沢山いただき、またアンケートにも同様の意見が多かったことが幸いです。来年は北九州で行なおうと考えております。ご興味のある方、どうぞご参加下さい。