第12回 禅と文化の旅 ご報告 その1

6月4日(水)に開催させていただきました、第12回禅と文化の旅

28名の参加者の皆さまに、所長・西村惠信。そして付き添いに所員の西村と川辺がご一緒させていただきました。
今回は初の試みとしまして、新幹線岐阜羽島駅での集合。遠くは四国、そして東から西から集まる皆さまがたの集合がどうなる事か?!と思いましたが、予定時刻前に全員集合!出発する事ができ、皆さまのご協力に心より感謝致しました。

まず向かいましたのは、久松真一記念館
水の打たれた露地、そして玄関のたたずまい。先頭を歩いて皆さまをお連れさせていただいておりましたので、私が一番にこの雰囲気を感じさせていただく事となり、有り難いやら申し訳無いやら・・・。
この玄関のみでも、ハッとさせられました。まさに久松先生の息吹が感じられるようで、心地良い緊張感を覚えました。

140613-1.jpgそして、私達を迎えて下さった部屋の床には、なんと白隠の隻手の軸が。そのお軸が目に飛び込んできた途端に、以前職員がこちらのブログで書かせていただいておりますが、久松先生の「君の手を使わずに私の手を叩いてみよ!」とのお言葉が頭の中にこだまし、衝撃を受けました。
さらに茶室にはかの有名な無字の軸まで・・・。感無量。
どくだみの季節だからと(お庭にたくさん咲いていました)、久松先生から禅を学んだとされる須田剋太画伯によるどくだみの貼り絵まで飾っていてくださり、館長・久松定昭氏のもてなしと、そのお心に、一同感激致しました。
久松先生も、どくだみを書斎などに一輪生けたりなさっていたのだとか。そのお姿が目に浮かぶようでした。
若かりし頃、西村所長もこちらに久松先生を訪ねられたのだとか。その当時の話も興味深く、皆さん聞き入っておられていました。

何時間でも味わっていたいような空間でしたが、次の行程がありますので、後ろ髪ひかれつつ記念館を後に・・・。私はもう一度味わうべく、近々またお邪魔させていただく事に。皆さまも是非こちらをご参考に、一度訪れてみて下さい。

140613-2.jpg久松記念館を後にした頃には既にお昼どき。信長公館跡と伝わる料亭、萬松亭にて、見た目にも美しく、上品で美味しいお料理を堪能しました。

その2につづく

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