その1でもお伝えしましたとおり、久松真一記念館、そして昼食に萬松館を訪れました後は、伊自良(岐阜県山県市)の名刹、東光寺さんへ。
臨済宗妙心寺派のこちらの寺院は、1501年華翁頼舜の支援を受けて、希雲和尚が東陽英朝を勧請開山として創建。約3000坪の境内に諸堂や庭があります。まずはご本尊を拝み、ご住職のお話を拝聴しました後、庭や境内を散策させていただきました。
私も色々なお寺を巡っていますが、初めて経堂の内部を拝見させていただき、なるほどこのようになっていたのかと感無量。初めてご覧になる方が多く、皆で回してみました。日本の場合お堂の内部にあり、拝見する事はおろか、自ら回す機会は少ない事でしょう。私にとってはチベット仏教徒の皆さんがいらっしゃる各国にて、見たり回したりしてきたマニ車の方が身近なのでした。
拝観後は、所長・西村惠信による講演。今回は禅の居士にスポットを当ててみましたので、所長も若き頃にお世話になった久松真一先生と、古田紹欽先生についての事をお話させていただきました。
最初所長にこの講演をお願いしました時に、「あのお2人の先生の事を、たかが1時間で話せるか!」とお叱りをいただき、ごもっともな事と思いましたが、都合上いたしかたなくそのようにさせていただきました。
短い時間ではありましたが、お二人の来し方について、先生が感じ取ってこられた事についてなど、皆さま興味深く聞き入っておられました。
東光寺さんを後にして、最終目的地は、同じく山県市にあります、古田紹欽記念館。古田先生生誕の地に作られた立派な記念館です。
こちらには貸茶室などもありますので、広間にてお抹茶とお菓子もいただき、先生の紹介ビデオや書画を堪能。蔵書を熱心にご覧になられる方もあり、思い思いに過ごさせていただきました。
全ての行程が終了し、岐阜羽島駅にて解散。
ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。
とても喜んでいただけたようで、所長にお手紙を下さった方も。有り難いことです。
今年はもう一度開催できればと考えております。またどうぞよろしくお願い申し上げます。