チベットの仏教世界の展観にお邪魔しましてから、すっかり虜になってしまったこの龍谷ミュージアム。
8月3日(日)まで、「仏教と思想の文化 第Ⅰ期-インドから日本へ-」が開催中です(第Ⅱ期は8月9日から)。
こういう世界(禅文化研究所)にいますと、仏教=お釈迦様は当たり前中の当たり前だと思いがちですが、意外にも若者のみならず、お歳を召された方にも「あれ、禅宗も仏教だし、あれでしょ、元はお釈迦さんなわけ?」と自信なさげに聞かれたりする事があります。
インドでお生まれになったお釈迦様という偉大な覚者の教えが、長い年月をかけて伝播し、土着の信仰と結びついたり混じったりしつつ日本へもやってきて、そしてまた様々な宗派が生まれました。
そんな、インドからの仏教の流れを知る絶好の機会ではないでしょうか。
2階展示室では、アジアの仏教を大きな柱として、「仏教とは」「釈尊の教えとその継承」「大乗仏教とガンダーラ・西域」「中国の仏教」、さらに3階展示室では、「仏教伝来」「国家と仏教」「仏教文化の円熟と日本的展開」の3章で日本の仏教を紹介されていました。
さらに、日本の信仰において特徴的ともいえる、“神仏習合”の例を見るべく、「日本の神とほとけ」の展観もなさっておられました。非常にわかりやすく充実した展観。お勧めします。