韓国 -民俗村 民家-

先に、韓国民俗村では、地方や貧富の差による生活様式の違いを見てとることができるようになっていると書いたとおり、広い敷地の中には、朝鮮時代の各地方の伝統家屋がのこされ、当時の生活文化が再現されている。
今回は、農家や民家について……。
小さな一般の民家は藁葺き屋根で、土間にはかまどがあり、農業を営んだり絹を機織りしていたりして生計を立てていた。明治~昭和中期の日本の家屋と共通する点が多々見られる。
こちらは機織りをしていた民家である。軒先にはいろいろなものが乾してあってユニークだ。

機織りの民家


韓国の代表的な食べ物といえば、キムチを思い出す。旅行中に、どこで食事をしても、必ずキムチがお目見えしたほど、韓国の食卓には欠かせない食べ物である。
現代は、そのキムチを保存するために、キムチ冷蔵庫というものが一般的に利用されているらしいが、もちろん昔にはそういうものはなく、キムチは大きな甕にいれて土にいれて温度や湿度を保ち保存していたのである。
これが昔のキムチ冷蔵庫。

キムチ冷蔵庫

甕は庭にはふせて並べて保管されるのが普通のようで、ガイドさんの話のよれば、この甕の数が多いほどお金持ちとなのだそうである。

庭にふせられた甕