9月18日(木)に、今年度第二回目となるサンガセミナーが開催されました。
今回は和尚様方対象の講座として、京都市内の達磨寺(少林寺)さんをお借りし、午前中は「法式声明講座」、午後からは「引導法語講座」を開講致しました。
「法式声明講座」では、妙心寺古文化研究所梵唄室長の吹田良忠師にお願いし、「基本発声法とその応用」というテーマで、まずは基本発声法である「アタリ」や「ヲツ」などを一つ一つ声に出して示していただき、その後、経首や回向などの一節を、実際に受講者も声を出して唱えて、確認いただきました。長年の癖が出て、なかなか講師と同じような発声ができないのを実感されたのではないでしょうか。
その後、今度は袈裟をつけて、導師の所作、たとえば、拜敷の敷き方や拜の仕方、行道の進め方などをご教示頂きました。
実際には、地方によっても色々と異なってしまっている法式ですが、本来の形をしるのはいいことであろうと思います。少しずつでも、自己流を修正し、美しい声明や動作ができるようになればと、皆さん熱心に受講されていました。
午後は「引導法語講座」です。禅文化研究所所員であり、数々の訓注書籍を手がけている能仁晃道さんに、『引導法語大全』(禅文化研究所発行)に記されている基本にしたがって解説をうけながら、引導法語の作法を講義してもらいました。
葬式仏教と言われて久しいですが、臨済宗の葬儀の特徴である引導。葬儀が簡略化されつつある中でも、この引導法語なくしては、臨済宗の葬儀とは言えません。そもそも本来、きちんとした型があり、本来それに則った型で作らなければなりません。今一度、その作法の基本に立ち返って学んで頂くことができたかと思います。受講者からも好評でした。