霊鑑寺の椿

衣笠

待ちわびていた霊鑑寺(臨済宗南禅寺派)の特別拝観。
鹿ヶ谷の傾斜を利用して造られた池泉観賞式庭園は、敷地を巧みに利用しており、尼門跡寺院の格式に相応しく、寺の境内としては広いとは言えない中にも、趣深く凛とした姿をみせている。
緑の海のような苔の中、椿を愛でつつ庭を歩いていると、徐々に拝観する者の心の汚れを流してくれるかのようだ。
さらにあまりに白く美しい椿、「衣笠」を見ていると、自分の中の醜い部分があらわになるようで、悔い改めねばと思わされる・・・。
「何色」とはいえない花の色の美しさに、人智をはるかに越えていると思わせる自然の力を見て取れた。

菜の花畑

ここを越えるとお浄土か・・・と思えるような風景が。

庭園

門をくぐってすぐに出会える「日光(じっこう)椿」。 京都市指定天然記念物でもある。

馬酔木の大木

白い花をつけているのは馬酔木。今までみてきた中で一番立派。

落椿

落椿。

月光椿

月光(がっこう)椿。

まさに心洗われる寺。この寺をお参りする為だけにでも、京都を訪れる価値は充分にある。