シンプルに、ほんとうに、そのままなのですが、名碗揃いの展覧会です。
ポスターになっている4つの茶碗も、図録か展覧会か、どこかで出会った事があるはず。
左下にありますお茶碗。ご存知光悦作の赤楽「加賀」。加賀前田家の茶堂となった千宗旦の子・仙叟宗室が所持した為に加賀光悦と呼ばれています。
私は一時期、ことのほか本阿弥光悦に惹かれ、彼の墓参り(いつも白い菊が2本お供えしてあり、その美しさに胸打たれたものです。光悦寺さん、紅葉美しい秋でも昔はひっそりしていました)のみならず、茶碗が出展されると耳にすれば趣き、光悦宗達の2人にしかなし得ない世界を堪能する為に美術館へも足繁く通ったものでした。
お茶碗をひと目拝見するだけで、当時にタイムスリップするかのよう。やはり力強い印象を持つお茶碗で、「あぁ、好きだなぁ・・・・・・」と改めて思うのでした。
自身はどんどん変化していきますから、好みが変わったり関心の対象が変わったりします。
見続けていると色々な発見があって面白いものですね。