韓国 -ヤンバンの家-

軒下の風鈴

民俗村の一番奧の方には、伝統婚礼式場の様子が展示されている大きな家がある。
ここは両班の家。両班は韓国語でヤンバンといい、朝鮮王朝時代の身分の高い貴族階級であるが、そもそもは身分ではなく、文臣武臣の二つの班からなる官僚制度をさすものであった。
それゆえ階級を呼ぶようになったのは、文科も武科も受けられる財力をそなえているということかららしく、そういう貴族のみがヤンバンと階級で呼ばれたのだとガイドさんから教えられた。

両班家の一棟

ともかく、大金持ちであったらしく、箸より重いものはもたないとか、自分で顔も洗わないという貴族である。
そのヤンバンの家は全体で99間までの建築が許可されていたらしいが、その敷地には、垣根でくぎられた、男性用の住居と女性用の住居が分けて建てられている。
凉を楽しんだらしい東屋。奧には来客を泊める、いわゆるゲストハウスもある。

凉を楽しんだらしい東屋