蒐集家 芹澤銈介 -静岡市立芹澤銈介美術館-

 

141119-1.jpg静岡市にあります弥生時代の遺跡、登呂遺跡の公園内にあります、静岡市立芹澤銈介美術館を訪ねてみました。
型絵染めの人間国宝としても知られ、民芸運動に関心を持った者は必ずや目にする事となり、その作品を見ればもう、ひと目で彼の型絵染め!とわかるようになる独特な世界。

今回の展観では、彼が蒐集した世界各地の、染織、やきもの、人形、家具、仮面、絵画などが展示されるとのことで、楽しみにでかけました。

141119-2.jpg展覧会のサブタイトルがまた良い!―選択という名の創造―。
誰のものさしを用いるでもない、自身の眼力によって物を選ぶという事は、創造という行為に等しく、またその人以上でも以下でもなく、その人自身を表現するものとなり得るのでしょう。

141119-3.jpgこの展覧会で拝見した蒐集品からは、民芸関連の本で読んでのみ知っていた彼を、より深く知る事ができるような気がして、心打ち震えました。
個人的には、自身も大好きで集めているインドの更紗。その古い物に目を奪われました。なんと細かく手の込んだ仕事でしょう。今はもう同じ物は作れないであろうと思います。

141119-4.jpgまた、建築家白井晟一(1905~1983)の設計による建物にも、独特の世界観に包まれる感あり。約200点もの蒐集品が並ぶ展覧会、この機会に是非!

141119-5.jpg