日吉大社周辺の澄んだ空気が大好きで、度々でかけます。
ある境界線を超えて境内に近づいてゆくと、明らかに「あ、違うな・・・」と、空気の密度というのでしょうか、、、感じるのです。
秋の日吉大社は初めてでしたが、紅葉も見事でした。先日MIHO MUSEUMで獅子と狛犬にたくさんお目にかかりましたので、立派な獅子狛犬にも惹かれました。
このあたりにおでかけになる際には、穴太衆(あのうしゅう)による石垣の素晴らしさに是非ご注目いただければと思います。
穴太衆とは、日吉大社近くの穴太地区に住まう石工集団を先祖に持つ人々で、古い土地であるこの近江の地において、古代、巨石を使い墳墓を築いた石工技術が伝わり、高い技術が保たれてきたのではと推測されています。
と、このあたりの事は白洲正子さんの本にも詳しいですね。私は訪れる度に穴太(あのう)の読み方を忘れてしまうのですが、今回はちょうど拝観の受付をされていた方にお尋ねすると、「私、子孫です、今もこのお仕事をさせていただいているんですよ」と。
先祖伝来の地に住まい、一つの事を連綿と受け継いでいる尊さ・・・。嬉しいお出逢いでした。