後水尾天皇の第一皇女、文智内親王(梅宮さま)が開山の門跡寺院。
法華寺、中宮寺と並んで大和三門跡寺院の一つで、現在は臨済宗妙心寺派の寺院、本尊は如意輪観音である。
花の好きな後水尾天皇の影響を受けてか、開山の梅宮さまも、奈良の豊かな自然の中、野にある花を摘んでは生けておられたという。また、母、明鏡院の菩提を弔う為、添花会を催したとも伝えられる。
このような事から、「花は野にあるように」を流儀とする山村御流が興り、代々の住職が、山村御流の家元となられるのだ。
普段公開はされてないこのお寺。年に一度、4月の第一日曜(今年は第二でした)に、法要と免状授与式が行なわれる時に、山村御流の門下生が参詣する。
桜も満開を迎えた4月8日、今年はこのお目出度い日がお釈迦様の誕生日と重なり、修練に励んだ門下生が本堂にて免状を受け取る姿も晴れ晴れと、見ている者の心にも感動が湧き起こった。
門を入るとすぐに、満開の桜が・・・。
八重の桜も満開。
庭園内の十三重塔。仏舎利がおさめられているのだろうか。
向こうに見えている茅葺きの建物が本堂。円通殿と呼ばれる。
大輪の椿の花。開ききった物で、直径10センチ以上はあろうかと思われる。
飛び石も、尼寺ゆえか・・・。
尚、この寺は、三島由紀夫の絶筆「豊壌の海」に出てくる月修寺のモデルとされる。