衡梅院その2 -妙心寺塔頭-

きのうに続きまして、妙心寺塔頭・衡梅院さんのご紹介。

150210-1.jpg衡梅院さんには一風変わった茶室があります。
茶の湯を稽古している者からしますと、「むむ?!普通の茶室とは様子が違うぞ」とすぐに気づかれるかと思います。

150210-2.jpgそれもそのはず、煎茶道にも使える茶室なのだとか。木材の使い方、掛かっているお軸、水屋入り口にありました扁額?!(煎茶道っぽいのです)
その他随所に煎茶道の影響だろうと思われる箇所がみえて、興味深いものでした。
こちら、大正時代に南山城より移築してきた茶室とかで、その名を“長法庵”といい、とても明るくすっきりした風情でした。

150210-3.jpgこの、枝ぶりを生かした窓、水屋の明かり取りなのです。このあたりなど、煎茶道っぽいと思うのですがいかがですか?

150210-4.jpgこちらが茶室の入り口にあります扁額。変わっていますねぇ。
これの意味はここで話してしまうと、参拝される方のお楽しみが減ってしまいますので、参拝された方のみのお楽しみで。
他にも、江戸時代の狩野派の絵師・大岡春卜の龍虎、獅子などの障壁画を拝見させていただけます。
次はいつ公開されるかわかりませんので、是非公開期間にご参拝なさってみてください。

私は、今週か来週には妙心寺の三門を登って参拝してまいりましょう。またご報告します。