山口出張での寺社めぐり、続きます。
遊んでいるわけではありません。朝、仕事で常栄寺さんにでかける前と、仕事が終わり、なんとかお天道様が顔をのぞかせてくださっている間に、さっと参拝させていただくわけです。
洞春寺さんといえば毛利元就の菩提寺。
常栄寺さんと並んで山口県を代表する臨済宗の古刹であります。
最近はもっぱらマル住職でその名を知る人も増えているのではないでしょうか。
誇り高き紀州犬のマル住職、昨年末に上司がお邪魔した際もこのとおり。
友人宅で飼っていた紀州犬が、家族以外の者は何人たりとも近寄らせない、近寄ろうものならただではおかぬという気魄に満ちており、お邪魔する際にはびくびくしていたことを思い出します。
そんなマル住職のいる洞春寺に参拝できた!と思いきや、時間が無いからと車の中から門を拝見するのみにて、仕事へと向かったのでした……。
洞春寺の境内には、児童養護施設・山口育児院があります。今から4代前の和尚が日露戦争の戦災孤児救済のために創られた孤児院で、今も現住職が理事長を兼務され、子供たちの成長を見守っておられます。
そういえば、前住職で理事長をつとめられた南禅僧堂師家の日下老師が、「京都から山口へ子供達に会いにゆくと、喜んで迎えてくれるのだ」と、とても嬉しそうににこにことお話してくださった日の事を思い出しました。
こちらの事だったのか…と感慨深く思い出しました。