おはようございます。
先日から続いておりますが、山口市にあります臨済宗の古刹、常栄寺さんに宝物調査でお邪魔し、仕事前と仕事後に訪れました寺社をご紹介しております。
本日は、曹洞宗瑠璃光寺さんにあります、国宝五重塔を。なんと申しましょうか、瑠璃光寺さんにある……というよりも、この五重塔そのものがもう独立しているような感じで、山口で五重塔といえばまさにこの、大内氏の栄華を色濃く今に残す五重塔なわけであります。
どこから写真を撮りましても……フォトジェニック。
大内家26代の盛見が、先代でもある兄の菩提を弔う為に建てたのが、その本人も五重塔の落慶を見ずに戦死したのだとか。
こちらの五重塔、その美しさにより、日本三名塔の一つに数えられています(他は、法隆寺・醍醐寺なのだとか)。五重塔も拝観してまわっていますと、ほんとうに色々です。
そのバランスに絶対的な美というものや、価値があり、誰が決めたか三名塔と言われるのでしょうが、好みという意味ではまた別でしょうか。
のどかな田園風景に突如現れる、栄西禅師の生まれ故郷、岡山は吉備津神社近くの国分寺跡の五重塔などは、周りの風景の素晴らしさと合わせて名塔と呼ぶに相応しい五重塔だと思います。
色々巡ってみては、自分の好きな五重塔や多宝塔など、心に秘めつつ日本の宗教建築の美を楽しんでいます。