おはようございます。
上司の自坊より、梅に椿、ふきのとうが届きました。
また一気に春がすすんだようで、薄暗い研究所をぱっと華やかにしてくれています。
応接にはお気に入りの壺に、格好の良い枝振りの梅とクリスマスローズを。椿をあわせれば良いようなものですが、いつも同じだとつまらないので。
無門老師には椿を一輪お供え。一輪挿しは、唐銅のようにも見えますが、実は磁器に特殊な釉薬を施したもの(だったはず)です。
食べてよし、いけてよしのふきのとう。白い片口を花器にみたてて梅のつぼみと生けました。
まだ寒い空気の中、敏感に太陽の光の違いを察知してひょこりと顔をのぞかせる。春を告げるお役目を忘れない感心なお遣いです。
香合はこの時期ならではの椿。
備前ですが、「作家の方は椿がとても好きなのだろうなぁ…よく観察されているなぁ」と、毎年箱から出す度にしげしげと眺めてしまいます。
そんな作家さんの思いに触れる事からも、自然を慈しむ尊さを教えていただいています。