装丁(1)

最近、本の装丁というものに興味津々なのですが、そのきっかけとなった一冊がこちらです。

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『正法眼藏註解全書』(正法眼藏註解全書刊行会/昭和31年)

菩提樹の下にお釈迦様。二匹の象の表情にご注目ください。これだけで、お釈迦様がいかに素晴らしい方なのかがよくよく伝わってくる気がしませんか。

背表紙です。もちろん箔押し。

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見返しも凝っていまして……。これは『ジャータカ』でしょうか?虎の前に横たわるお釈迦様など描かれています。1点1点、絵柄が違うんですよ。

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そして、ずいぶん後から気付いたのですが、なんと四天王がデザインされた「メモ」のページまでありました!(ページ合わせだとしても芸術的です)

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本はもちろん内容が大切ですが、いわば舞台装置のような装丁の力も大きなものですね。弊所書庫に収蔵されている文献資料は、約37,000点。まだまだ素敵な装丁の本と出会えそうです。またご紹介させていただければと思いますので、宜しくお願い致します。