安楽寺 その1 -信州上田-

仕事でもプライベートでも、寺ばかり訪れている私ですが、先日は信州上田を訪れました際、かねてから念願であった安楽寺(元は臨済宗・現在曹洞宗)を参拝しました。

150513-1.jpg鎌倉時代、塩田流北条氏の領地として栄えた塩田平(現在の上田市)の地は、当時の政治の中心であった中央権力(鎌倉)と密接な関わりを持ち、ここ塩田の禅宗寺院は、鎌倉北条氏からも外護を受け、非常に栄えました。

安楽寺の開山・樵谷惟仙(しょうこくいせん)は、留学先の宋より1246年に帰国。荒れ果てた寺を再興(縁起は定かではありませんが、臨済宗の寺院になる以前よりあった古刹のようです)、臨済宗寺院としたようです。

建長寺の開山・蘭渓道隆とも親しく交流があったようで、先日仕事にて、蘭渓道隆禅師像の修復現場を拝見していた私は、そもそも時間が無く、安楽寺に寄る事はできないかもしれないと思っておりましたので、おそらくは禅師が繋げて下さった御縁であると、深く感銘を受け、感謝しました次第です。

150513-2.jpg写真を撮るのは憚られましたので撮りませんでしたが、樵谷惟仙禅師と、二世の幼牛恵仁和尚像も、それは威厳に満ち、お二人のお人柄が偲ばれるようでした。

150513-3.jpg長くなりましたので、我が国最古の禅宗建築様式を誇る八角三重塔につきましては、明日ご紹介したいと思います。