ソウルへ行くならここ!と、韓国美術に非常に詳しい知り合いに教えてもらったのが、リウム。
韓国が世界に誇る大財閥、サムソン(三星)グループが、2004年10月に開設した私設美術館だ。
世界的なスイス人建築家、マリオ・ボッタが設計した古美術館と、フランスでナイトの爵位まで持つ建築家、ジャン・ヌーベルによる設計の現代美術館に分かれている。
この、アンディー・ウォーフォールの道(勝手に名付けてます)を横に歩いているだけで、中に入るのが楽しみでわくわくしてしまう。
今回は時間の都合もあり、古美術館だけを拝観したが、日本でいう重文級の物が数多く展示され、展示品一つ一つ、その形などによって、ライティングまで違うのには驚かされた。
真っ暗な中に淡く輝く青磁や白磁のなめらかな肌の美しさは格別で、そのシルエットを写し出す影までが、ため息が出るほど美しいのだ。
古美術館は、4階から1階へと進む形になっており、青磁・粉青沙器・白磁・古書画・仏教美術・金属工芸と、韓国美術の時代ごとの美を堪能できる。展示室を出て、ひとつ下の階に行く際は、階段で降りるのだが、写真↓のような空間が広がっている。
総勢120点ほどで、予約制である為、他の人と譲り合う事無く、1つ1つの展示品をゆったりと独り占めできる。
厳選された物ばかりが並ぶ為、その分野の最高の物を見る事も出来る。
出展数が多すぎてしんどくなるという事もなく、何とも心地よい美術館であった。
この空間にある大きなオブジェは、期間ごとに変わるようだ。今回は蜘蛛だろうか?
きっと有名な方の作品なのだろう・・・。どなたか御存知ないだろうか。
おぞましいような気もするが、現代的な建物にマッチしていた。
六本木ヒルズの前にも、このオブジェ、ありませんでしたか???
茶色い建物が、古美術館。後ろにそびえ立つグランドハイアットが景観を損ねるが・・・。