度々仕事にて東へと趣きますが、新幹線ではうかうかと寝ているわけには参りません。
富士の御山を拝む為です。
必ずやE席を確保し、その時を今か今かと待ちます。
先日は、円覚寺さんと禅文化研究所合同で、住職研修会&サンガセミナーを開催させていただきました。行きは豪雨でした・・・。
陳腐なところでは、富士山も私の心をいたく刺戟する。私が子供のころの大部分を富士の裾野ですごしたせいもあるが、これを陳腐と思うのは、(私の言葉で言えば)「頭に来ちゃってる」からで、単なる原風景という言葉では表現できない何かがある。
『私の中のあれ』 白洲正子
富士山がいったい私にとって何であるのか、それをことばで表現できる日など来るのかしらん・・・などといつも考えながら、でも、確かにある“何か”を抱きつつ、褪せる事無い思いで、これからも新幹線に乗り込むのだろうなと思うのです。
豪雨ではありましたが、水をたたえた田んぼ、新緑から力強い緑へと移行した山の力強さ、数多くの寺社、垣間見える人々の営みに、「日本とはなんと美しい国なのだろう・・・・・・」と、何度往復してもその景色に飽きるところを知らぬのでした。
明日からは円覚寺さんでのセミナーのご報告をさせていただきます。
*写真は佐和山城跡です。