鎌倉サンガセミナー 2015年 引導法語講座

 

150610-1.jpgおはようございます。
ちょうど一週間たちましたが、先週の水曜日・6月3日に、鎌倉の円覚寺さんにて、円覚寺派のご住職の研修会と、弊所のサンガセミナーを合同で開催させていただきました。

*弊所は主に禅宗の中でも、臨済・黄檗宗の研究機関なわけですが、中でも臨済宗には14の本山があり、円覚寺派はそのうちの一つです。研究所は、この様々な本山や黄檗宗と一緒にお仕事をさせていただいたりしております。

150610-2.jpg

今回は円覚寺派の住職研修会ということで、午前は円覚寺派管長・横田南嶺老師によるご垂示が、派内の和尚さん方に向けてなされました。最初は気がつきませんでしたが、お話の後半になるにつれ、「午後の引導法語講座に繋がるお話なのだ・・・」と。
そのように皆様のお気持ち(意識)を午後からの講座にぐっと持っていってくださる事は、開催させていただく我々としましてもとても有難い事なのでした。

この講座の講師の能仁(研究所所員)などは、「管長さんのお話、あれがもう引導を語るに全てだから、午後からの講座はせんでいいです」と言うほど・・・。
ですが、引導法語を作成するにあたってのテクニック、漢詩の素養などはどうしても必要になるわけで。40名以上の参加者を得て、開催させていただきました。

150610-3.jpg四六駢儷文という引導法語そのものの形態の説明や、平仄や韻の踏み方、また、戒名の付け方などにも話は及びました。一度や二度の講習を受けても簡単には理解できないこともあったでしょうが、円覚僧堂の雲水から若手住職、なかには老僧の姿も見えましたが、3時間にわたる講座を最後まで熱心に聞いておられる様子が印象的でした。

禅文化研究所では、この講師、能仁晃道が担当して制作した『引導法語大全』という書籍も刊行しております。講座の内容もこの書籍の一部を利用して行なわれました。

150610-4.jpgまもなく円覚寺の境内は、うつくしい紫陽花で一杯に彩られることでしょう。
鎌倉で開催したサンガセミナーの他の講座についても追ってご紹介していきます。