稲葉山城 -岐阜-

ちょうど岐阜に出かける機会があった為、司馬遼太郎氏の『国盗り物語』を読み、歴史にはまってしまっている私は、かの斉藤道三の居城、稲葉山城(信長の時代より、岐阜城)を訪れた。

天守閣からの眺め

どうやったらこんな所に?! という山のてっぺんにその城はある。
美しい長良川を眺めつつ、戦国の覇者達への思いにしばし浸ってしまう。
どのような思いでこの城から城下をみつめていたのか……。

稲葉山城(現在は岐阜城)

お恥ずかしながら、海外旅行ばかりに気を取られてきた私は、日本の歴史については教科書で習った程度の事しか知らず、特にその教科書で得た、テストで良い点を取る為だけの知識と、日本の様々な土地や時代とが合致する事も無く過ごしてきた。 
その為、無知とは恐ろしく、また恥ずかしいもので、岐阜についても、「何もない田舎」(岐阜の方、本当にすみません)程度にしか考えていなかった。
しかし、戦国~江戸時代にかけての歴史を知ると、何と重要な場所であることか……(今更気付く事でもないのですが)。

金華山公園の藤

金華山(稲葉山城がある山です)の下にある公園では、藤の花が満開。
今では、家族連れが休日を楽しむ憩いの場となっている。

道三の菩提寺

道三の菩提寺である、常在寺。今では岐阜城の近くにひっそりとたたずむ。
はるかかなた、後方の山の上に城が見える。
司馬氏の小説を読んでいると、その土地の風俗や慣習、その時代の貴族、武士、庶民にいたるまでの生活なども知る事ができ、-知る事の喜び-を心から味わえる事が非常に楽しい。
これから数多くある歴史もの、街道シリーズなどを読み、色々な視点から、日本人・日本の歴史などを学ばせていただきたいと思う今日この頃。

常在寺のハナミズキ

常在寺・道三の墓の横では、花水木の花が満開であった。