大好きな花の一つに、笹百合があります。
山の中でこの透明感ある白い百合に出会った時の喜びといったら。
この花だけは、摘んで生けようという気が全く致しません(いえそもそも山の花を勝手に摘んではいけないのですが、心情を言っています)。
人知れず美しい花をそっと咲かせている、その“気”をいただいて帰ります。
そして最近ご紹介しておりませんでしたが、変わらず研究所には上司のお寺から来た花々を生けさせていただいております。
今回の無文老師へのお供えはちょっと華やかです。
戸棚を整理していましたら出て参りました涼しげな竹細工の花入れに。
この花が咲き始めますと、祇園祭が近づいてきたなぁ・・・と思います。祇園祭に生けられる魔除けの花は、もっと大きく立派な檜扇ですが・・・。姫檜扇も生けやすくかわいらしいものです。先日お邪魔したお寺さんの裏庭には群生していて、それは素敵で羨ましく思いました。
擬宝珠の花の季節でもありますね。普通にお庭などでよく見かけますが、先日訪れました川では、岩の上や崖に群生する姿を見て、自然界ではあのような場所を好むのか・・・とわかった次第。またご紹介したいと思います。
研究所の花だよりでした。