またお気に入りの美術館が増えました。
旧朝香宮邸がそのまま美術館として利用されている東京都庭園美術館。
今までお邪魔したことが無く、マスク(面)好きの私としては見逃しがたい美術館でしたので、マスク目当てに訪れました(この展観、6/30まででした)。
すると玄関を入った途端に、“美しい”を通り越して神聖さまで感じてしまうようなラリックの女神像が。アールデコの世界に憧れていた若い頃、特にラリックが大好きだった私は、それだけでもこちらに来た甲斐があるというもの。
ところが、それにとどまらず、各部屋の照明やラジエーターカバ-、壁や天井や床に至る全てのデザインが非常に魅惑的な旧朝香宮邸。
各部屋があまりに素敵すぎて、展示物のマスクを観たら良いのか、部屋の細部を観たら良いのかわからなくなり息切れしそうなほどでした。
スッキリした新館の建物も心地良く、庭園が望めるカフェではノリタケとコラボして作ったアールデコ調の器が使われており、一日中ゆったり過ごせそうです。
もちろん、各国のマスクには圧巻。まだまだ知らない世界、思想、信仰が溢れている事を、このマスクの背景を想像する事で知り得る可能性を秘めた展覧会でした。
巡回はしないようなので残念ですが、次回の庭園美術館の展観は「アール・デコの邸宅美術館 建築をみる2015 + ART DECO COLLECTORS」。こちらで開催するにふさわしき内容。楽しみです。