今週の花

おはようございます。
研究所の花をご紹介します。私の上司のご自坊(お寺)よりやってくる草花たちです。

150714-1.jpgもじずり(ねじばな)をそこここでみかける季節(上写真ピンクの花)。

みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに

百人一首にあるこの歌の“もぢずり”は、ネジバナであるという話を聞いたこともありますが、どうやら、陸奥国信夫(しのぶ)郡(福島市内)の特産であった、絹の布を岩や石の上に置き、自然染料(忍ぶ草が使われたとか)を擦り込むようにして色をつけた織物「信夫毛地摺」(しのぶもぢずり)を言っているようです。実物が残っていないそうですが、なんでも乱れた文様を染めたのだとか。

150714-2.jpg籠が登場しはじめております。これはあけびの籠です。

150714-3.jpgフィリピンの籠。擬宝珠の花の色は淡い淡い紫で透き通るよう。葉の色も涼しげで、暑い夏に涼を運んでくれます。

150714-4.jpgラオスの籠。これは餅米を入れる籠です。現在でもこれに餅米を入れて食べるのですよ!日本で言う飯椀のような役目をする籠です。
黄色い花はヒペリカムの花。花屋に売っている時には、かわいいピンクの実がなっていますので、花を初めて見ました。
個人的な話で恐縮ですが、私は極力薬をのんだり病院に行ったりしませんので、ホメオパシーレメディーなどの力を時に借りたりしますが、このヒペリカム、レメディーにあるのです。神経系の損傷などに効果があるとされています。余談でした。

150714-5.jpg既にコスモスが咲いているようです。コスモスにも様々な種類がありますので、早咲きのものなのでしょう。可憐です。無文老師に。

150714-6.jpgこれは自宅ですが、夏にはガラス、南蛮、籠、磁器が花器として活躍します。暑い中、涼を得る工夫を考えるのもまた一興です。来週はもっと籠を登場させる予定です。