『玄奘三蔵物語:おとなの絵本』

 

150928-1.jpg大好きなインドファブリックのお店のブログを見ていたある日、 「なんだこの美しい本は?!しかも玄奘三蔵物語ですって?!」。
そのお店の更紗を使って、一冊一冊違う布で装丁がなされており、私の瞳は一瞬でその美しい本に釘付けとなったのでした。
さっそく取り寄せようとしましたが、自費出版で流通に乗っていないとのことで、出版社から直接電話にて求めました。

150928-2.jpgなんでも北九州に住む弁護士・清原雅彦さんが、命を賭して経典を持ち帰った玄奘三蔵に興味を持ち、1977年からシルクロードや中央アジアを毎年旅され、その功績を知るにつれて、本にまとめたいという意欲が湧き、奥様の助けを借りつつご自身で挿絵まで描かれたとの由。なんという尊いことでしょう。
人にはダルマといって、その一生で自身が遂行すべきことがあるとされますが、清原氏にとってはまさにこれがそうなのでしょうか。考えさせられました。

150928-3.jpgさらに今年の夏、私はインドへ趣き、ヴァイシャリからナーランダ、霊鷲山やブッダガヤなど、まさに玄奘三蔵が歩いた道を・・・と思っておりましたので、龍谷大学ミュージアムのこともあって、「今年は三蔵法師に呼ばれているのかしら?!」などと一人妄想したわけでありますが、実際その地に立った時の感慨もひとしおでした。

150928-4.jpg大人のために、こんな豊かな本があるのはとても良いものですね。

『玄奘三蔵物語:おとなの絵本』(スーパーエディション)

150928-5.jpgナーランダからブッダガヤへと向かう道すがら・・・。昔から変わっていないのでは?!と思えるような風景。三蔵法師もこのような景色を見つつ歩いたのでしょうか。