先日の記事のとおり、地域開発を巡って一休寺の庭園借景が存続の危機にさらされています。そんな初秋の或る週末、庭園のライトアップが行われました。
「まずは一休寺を知ってもらおう」という試みとのこと。
声をあげて叫ぶばかりでなく、見て、感じてもらうという手法にハッとしました。「反戦集会には行かないけど、平和集会なら行くわ」という、マザー・テレサの言葉を思い出します。
庭園を照らす灯りは、一見シンプル。ですが見方を誘導することなく、あくまで庭の個性を引き出すことに徹した、計算し尽くされたものなのでしょう。光と影のコントラストが印象的でした。
ライトアップを担当されたライティングデザイナーの原田武敏氏は、一休寺にほど近い同志社大学ご出身とか。会場では少しお話もさせていただけたのですが、何気ない会話からも、この地に親しみを持ち、心を込められたことが伝わってきました。
良い形に収まればと、願います。
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