昨年(上写真/天龍寺)は、【禅の庭入門講座 -室町・鎌倉編】を開催させていただき、多くの皆様と、日本における庭の歴史や、禅の庭についての学びを深めさせていただきました。
室町・鎌倉編ということで、このような開催内容となりましたが、本年はこれに続きまして、【禅の庭入門講座 ―近世・近代編】を開催させていただく事となりました。
前回の講座を受けられた方はもちろんの事、そうでない方もご受講いただけます。
内容は下記のとおり。皆様のご参加、お待ち申し上げております。
【禅の庭入門講座 -近世・近代編】
日 :11月9日(月)
時間:9:45~15:45
受講料:10,000円
*受講料には、昼食代と移動費用を含みます。
講師◆町田香
(まちだ・かおり/京都造形芸術大学 日本庭園・歴史遺産研究センター研究員)
北海道大学工学部建築工学科卒業。
京都造形芸術大学大学院芸術研究科博士後期課程修了。
博士(学術)。
○『別冊太陽 栄西と臨済禅』禅の庭 執筆
○季刊『禅文化』223号~226号 禅の庭について、4回に亘り連載
○共著に『すぐわかる日本庭園の見方』 等
前回の禅の庭入門講座-鎌倉・室町編の続編として、近世・近代編を開催いたします。
江戸時代に入ると、室町時代の枯山水とはまた異なったさまざまな姿の禅の庭が登場します。そして、近代になると芸術作品としての禅の庭も造形され、禅の庭は新たな展開を迎えます。
そんな、近世・近代の禅の庭について、午前中は座学にて講義形式、午後には実際に現地を見学する事により学びを深めたいと思います。
〈近世-大徳寺高桐院庭園〉
千利休によって侘茶が大成される過程で、新たな庭園様式として露地が誕生します。茶の湯と結びついた禅寺では、露地をともなう禅の庭が流行します。江戸時代の大名・茶人として名高い細川三斎が父・幽斎の菩提寺として創建した大徳寺高桐院は、江戸時代の禅の庭の代表的存在です。
〈近代-東福寺方丈庭園〉
重森三玲は庭園の芸術性を主張しました。東福寺方丈八相庭は、禅宗寺院の伝統に学びつつも、現代の庭園としての「永遠のモダン」という願いが込められているとされます。
【スケジュール】
09:30 臨済宗大本山・大徳寺本坊にて受付
*普段は拝観謝絶となっておりますが、門をくぐって入って来てください。
09:45~11:15 座学で講義(大徳寺本坊)
11:30~12:45 昼食(泉仙大慈院店)・移動
13:00~13:45 大徳寺高桐院庭園参拝
13:45~14:30 移動
14:30~15:45 東福寺方丈庭園参拝
お申込みは、こちらからどうぞ。