一ヶ月以上前の話になりますが、研究所でもお花の講座をしていただいている雨宮ゆか先生が来京の折、京田辺の自然の恵みから作る“リース作り”を教えていただきました。
先生と京田辺の自然の中を歩き、リースの土台にできる蔦や枝、素材にする草花など、色々と学びます。もうそこはリース作り素材の宝庫!
山を歩いて花を採り、生ける事に関しては、かねてより福森雅武先生とご一緒させていただき、花には目がゆくのですが、なかなかリースの素材はわからぬもので、目から鱗の学びの時間。自然の中を歩いていると、身体も心も生き生きと、あっという間の豊かなひとときでした。
採ってきた素材を、この日お世話になった友人宅の床にひろげて…。こうやって眺めるだけで満足です。いえいえリースを作らなくてはならないのですが…。
自身で色々素材を集めて来ても良いという事でしたので、私は大好きな月桃の実やらユーカリの実を持参していました。そしてできあがったのが下のリース。
家に帰って飾って眺めていますと、何かがおかしい…不協和音のよう。はたと気がつきました。そういえば、先生は自宅の周りにあるものでリース作りに使えそうなものを持ってきてもらっても良いですよ!と仰っていたのでした。月桃は沖縄の…ユーカリは海外ですよね…。私としたことが、何をしているのだろう?!と思ったものでした。
そして、京田辺の素材だけで作り直したのがこちら…。
ほっ…。違和感がなくなりました。先生にこの事をお話すると、
「月桃は強いのですよね。そうでないと、生き残れない環境のところに生えるものだからだと思います。京田辺は地味豊かで優しい土地なのだと思うのです」。
というお返事が。
私が気づくまで、「おかしいよ」などと言わずにいてくださった事に感謝です。あれこれと言う事は、相手の気づきを奪うのだなという事も教えていただきました。
この地味豊かで優しい京田辺の土地、自然。改めて、以前ご紹介しました一休寺さんの借景が失われようとしている事に心痛みました。
私がこのリース作りを教えていただいた次の日には、友人宅(とても美味しく、素敵なレストランをされています)でたくさんの方を集めてのリース作りの会が開かれました。どうぞ京田辺の自然をこちらでお楽しみください。
昨年も、「毎月でも習いたい!」と仰ってくださった参加者の方がいらっしゃいましたが、また来年度も研究所のサンガセミナーで、雨宮先生にお花の講座をしていただく予定ですので、お楽しみに!