1月25日に、季刊『禅文化』の最新号を発刊いたしました。
今回は、臨済禅師・白隠禅師の遠諱大法要を3月に控え、あえて宗門の基本たる『臨済録』を特集させていただきました。
はたして『臨済録』から読み取れる、宗教者としての臨済禅師の心とは?
また私たちが、人生の課題に照らしあわせてこの一冊を読むとすればどのような発見があるのでしょうか。さらに『臨済録』を「一冊の書籍」として捉え、その魅力的な編集方法にも迫っています。
ぜひ、お手に取っていただけましたら幸いです。宜しくお願いいたします。
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【もくじ】
-特集 驀顧す、臨済録-
『臨済録』と臨済禅師の心/天龍寺派管長・佐々木容道老師 きき手 小川隆
臨済義玄と『臨済録』研究の今/西口芳男
『臨済録』の世界―私たちの今日の課題として読む―/古川周賢
『臨済録』(入矢義高訳注・岩波文庫版)をよむ―編集力を会得する禅/松岡正剛
誌上提唱『臨済録』臨済大悟/山田無文
笶髦 グラビア 驀顧す、臨済録
臨床心理学と仏教、もしくは禅(四)/丹治光浩
北緯五十五度四十五分 禅僧 モスクワ訪問記/雲林院宗碩
禅における心身について(十一) ブッダ本来の言葉と禅(六)/佐々木奘堂
― 病いはそのまま法の声 ―「からだ様」は神様です 第一回 冬の痛み改善祈念/樺島勝徳
最後の光芒(上) 要説・中国禅思想史44/伊吹敦
三余居窓話(余滴・九)―死に臨む態度―/西村惠信
睡猫庵歌話(十一)即現婦女身而為説法―寺の夫人たちの歌―/大下一真
部分から全体へ 寺院建築入門(八)/佐々木日嘉里
花園大学学長講座より 死生命あり ――いかに天命を生きるか/伊藤紫虹
善財童子の求道ものがたり(三十六)全身から光雲を放射して十波羅蜜を説く喜目観察衆生という夜の女神菩薩道五十三次―マガダ国ブッダガヤの菩提道場 二川の宿駅―/小林圓照
笶鮪將・ウんのリレー・エッセイ笶髦 お寺に生まれて/貝野慈華
表紙解説/志水一行