ツバメの子育て

 

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近くのスーパーの監視カメラの上にツバメが巣をかけて子育てをしていた。小さめの巣に、3羽の雛が頭を並べているのが見える。

以前は私の家にも毎年ツバメが飛来していたことを思い出し、買い物に行くたびに彼らの巣を覗くことが習慣となった。そのうち体が巣からはみ出るほど成長し、いつのまにか姿は見えなくなった。無事に巣立ったのならいいが、厳しい世の中なので、どうなったかはわからない。

考えてみれば、こんな街中で、巣の材料の泥はどこから運んで来るのだろうか。そもそも、餌は充分採れるのだろうか。おそらく随分遠くから運んで来るのだろうが、そうした苦労は並大抵ではないだろう。
彼らの営みはごく自然な、本能的なものに過ぎないのかも知れない。しかし、条件の悪い場所で懸命に子育てをする彼らの姿を見ていると、様々な感慨が胸に去来するのを禁じ得ない。