山鉾巡行(前祭)も終わり、いよいよ本番を迎える京都の夏。
涼しげな主菓子と、大好きなガラス作家さんの器から、涼を得ます。
何でも無い、シンプルなように見えて洗練された菓子の意匠と、私がいつも好んで水を汲んでいる同じ井戸の水が使われている事からも気に入っている菓子屋のもので、御名は「水鏡」です。
菓子の意匠や名前1つにも、日本の文化と四季の豊かさが感じられ、しみじみ有難く思います。
「暑いならその暑さになりきる事だ……」と僧堂などでは老師の叱咤激励が飛ぶのでしょうが、凡夫はなんとか暑さを凌ごうとあれこれ工夫をしてみるのでした。