編集部の仕事と新刊『禅に親しむ』

 

2016-07-26-10.30.40.jpgブログ禅で6月に書いた「長岡禅塾訪問」で少しご紹介したが、今、長岡禅塾副塾長の北野大雲老師の著書『禅に親しむ』を最終校正をしているところです。

禅文化研究所編集部は早くからDTP(デスクトップパブリッシング)を導入し、テキストファイル状態から、本の形にレイアウトするところまで内製化していて、筆者と編集者の間で何度かの校正ゲラのやりとりを終えた後、最終的な版下データをPDFファイルに出力して印刷会社に渡し、印刷会社で刷版をつくって刊行にいたっています。

ちなみに、現在はInDesignといった組版ソフトを使い、カバーなどの装丁にはillustratorというソフトを使っています。ほかに写真の処理にPhotoshopも頻繁に使います。

さて、こうして編集部で出力したPDFデータを、印刷会社では刷版データにしますが、概ね、1枚の大きな用紙(全紙)に表裏で16ページ分になるように大貼りした刷版データが作られます(本の判型によって異なります)。
その刷版から出力された大きな紙を3回折り曲げてから切り出してまとめていくと、上の写真のような校正紙になります。写真印刷の頃はデータではなくフィルムで出力されたので、そのフィルムを青焼き機で複写して校正紙が届けられましたが今はもう懐かしいことです。

あんなに何度も校正をしたのに、この時点でまた誤字脱字が見つかったりして、悲しい気分になりますが、修正の入ったページだけをまた出力して印刷会社にわたして、差し替えて貰うというわけです。

こうして今週末には校正を終えて、印刷会社に責了をします。8月には印刷製本となり、9月16日に発刊予定。

すでにご予約を受付中です。
禅僧の濱地創宗さんの愉快な挿絵も入って読みやすく仕上げています。是非、お読み下さい。

禅に親しむs.jpg 『禅に親しむ』 北野大雲(長岡禅塾副塾長) 著
ISBN978-4-88182-299-9 C0015 ¥1300E
B6判並製 244ページ
定価 本体1,300円(税別)