サンガセミナー -禅の庭講座-

 

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研究所で開催させていただいておりますサンガセミナーでは、一昨年より、京都造形芸術大学の町田香先生をお招きして、禅の庭に関する講座を開催して参りました。

1回目は、「禅の庭入門講座―室町・鎌倉編」、2回目には「禅の庭入門講座 -近世近代編-」と、時代を追って庭というものがどう変遷し、禅の庭が出現したのか…というところか、近世近代の庭までを一通り座学で学び、さらに現地に赴き庭園を拝観させていただきました。

3回目となる本講座では、公家と縁の深い禅寺に注目し、「禅の庭講座 ―江戸時代初期の宮廷文化と禅の庭」と題しまして、光雲寺さんと霊鑑寺さんに参拝させていただきます。

南禅寺派光雲寺は、ご存知東福門院様の菩提寺であります。東福門院様は、徳川秀忠の娘で、後に後水尾天皇の中宮となられた御方。
御所での説法を度々行なわれた一絲文守禅師に帰依されたことからも、京都中の禅寺で、東福門院様の寄進による建造物、庭、石、その他宝物などが見られますので、皆さまもこの御名に覚えがおありではないでしょうか。

宮中との繋がり強く、禅寺とはまたひと味違った赴きのある光雲寺。
今回は、ご住職の田中寛洲(かんじゅう)老師が、御自ら宝物についてもご説明くださるまたとない機会です。

160805-2.jpgそして、南禅寺派霊鑑寺は、後水尾天皇の皇女、宗澄女王(多利宮さま)がご開山。
明治維新まで皇室や摂関家などから入寺されたため、「鹿ケ谷比丘尼御所」「谷の御所」とも呼ばれ、地形を生かした瀟洒な庭園の雰囲気が尼門跡寺院らしく、特別公開時にしか参拝できません。
私自身、こちらほど雅なもみじの木は無いのではないかと思っています(大木なれど、葉が小さくなんともかわいらしいのです)。

光雲寺さんでの老師による宝物案内、町田香先生による座学に続き、両寺院の庭園拝観というスケジュールです。ご参加お待ち申し上げております。

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