表紙:出山釈迦像/寂室元光賛・永源寺蔵
大本山永源寺では今秋、開山・寂室元光禅師の650年遠諱法要が厳修されます。これを記念し、今号では寂室元光禅師の生涯とその禅風を、約70ページにわたって特集しました。
その生きざまを「高潔」と評される寂室禅師は世俗を離れ、隠遁を好まれたにもかかわらず、当時2000人もの僧が門下に参集したと伝わります。はたして清高の禅僧はいかに生き、いかに現世での生涯を終えられたのでしょうか。改めて過去の研究成果に触れるのはもちろん、禅師が遺された言葉や永源寺伝来の資料などを元に、新説を含め6名と1組の著者陣にご執筆いただきました。
またグラビアページでは、永源寺が所在する滋賀県東近江市「観峰館」にて開催中の『永源寺に伝わる書画』展から、出陳作品の一部を掲載しています。すべて釈文と担当研究員による詳細な解説付きですので、禅師と周辺の人々を一層身近に感じていただけることと存じます。
永源寺4派の祖となる高僧を排出した寂室元光禅師。自らの禅を慕い集った弟子達に見せた「師」としての姿はもちろん、ひとりの禅僧としてもたいへん魅力的です。この機会にぜひ、そのあり方に触れてみてください。
発売は10月25日(火)、ご注文は弊所オンラインショップでも承ります。宜しくお願い申し上げます。