8時半にホテルを出発し、中国河南省登封市にある五岳(中国の五大名山)の一つ、嵩山の麓にある禅宗発祥の地、少林拳の総本山、嵩山少林寺へ参ります。
少林寺に到着するまでの壮大な山々。
少林寺到着。少林寺の創建は496年ということですが、1928年の軍閥混戦の最中に隋末以降最大の大火があり、建物や魏代の仏像などすべて焼失し、現在のお寺は最近復元された物だそうです。
少林寺の高僧方と合流し、少林寺住職の永信法師との面会まで境内案内していただきました。
正面の大雄峰殿に移り一同で大悲呪を唱和。
10時に永信法師と面会し、永信法師と団長の松竹寛山老師のそれぞれの挨拶をいただきお土産の交換を行ないました。
1日少林寺に滞在することをお話しすると、永信法師はとても喜んでおられました。
永信法師と一同で記念撮影。
永信法師のご厚意で、現役修行僧による少林拳の演武を見せていただきました。一般の方はここには通してもらえないということと、現役の修行僧の演武は普段はショーとして公開していないと伺いました。日々の修行で培った迫力ある技の1つ1つを間近で見ることが出来ました。
ここで裏話になりますが、映画「少林寺」で映画に登場したお寺はここではないそうです。舞台は、撮影のために4カ月かけて中国浙江省に作った「瓜二つ」のセットで、その建造には2000万元(約2億4000万円)も使用されたというお話もお聞きかせいただきました。
午後からは初祖庵(達磨大師が9年間面壁されたという洞窟)に向けて出発。初祖庵の反対の山には二祖庵があり、ロープウェイで上ることができます。二祖庵に上られた方も何名かおられましたが。殆どの方が初祖庵を目指しました。山の頂上に見える白い達磨像がゴールです。頂上までの階段の数は約900段あるそうです。
足場はとても不安定で、蟹歩きで上らなければ進めないような階段も有りました。
また、登山道には10ヶ所ほど休息場もあったので、時おり休憩をとりながら頂上を目指しました。
こちらは頂上手前にある達磨洞。ここが達磨大師が9年間面壁されたとされる洞窟です
この達磨洞の奥には、9年間の面壁で達磨大師の影が遺っていたそうですが、清朝の中頃に、少林寺の僧侶がこの面壁石が消失してしまう事を恐れて、蔵経閣に保存する事にしたそうです。しかし、軍閥によって少林寺が焼き討ちされた際に、面壁石は蔵経閣と共に焼失してしまい、現在は、面壁石の複製品が文殊殿に安置されています。
頂上に到着し、登山希望者は無事全員たどり着きました。
登り切った達成感で一致団結!
今回、達磨大師のふるさとに足を運ぶことで、達磨大師が築いた少林寺の歴史と、数々の難を乗り越えて少林寺の地が現存していることを改めて知ることができました。
少林寺からバスで鄭州へ。
(つづく)