次号の季刊誌『禅文化』243号で、佐々木日嘉里先生が連載の「部分から全体へ」で紹介される、山科の醍醐にある法界寺を訪ね、記事中に掲載するお堂の写真を撮影取材に行ってきました。
このお寺は真言宗醍醐派の古刹で、藤原氏の北家にあたる日野家の菩提寺であることから、「日野薬師」という別名もあり、また浄土真宗の開祖親鸞の誕生地でもあるそうですが、はずかしい事に私は今まで訪ねた事もなく、その存在すら存じ上げなかったのです。
京都市営地下鉄東西線の東側の終点「醍醐駅」の一つ手前の「石田駅」で下車し、徒歩で東へ向かいます。
少しいくと、旧奈良街道筋に二本の石柱が立っています。少し登りですが、まっすぐに東へ10分ほど行くと、日野薬師への辻にまた石柱が。
ここを右折したらすぐに左手に見えてくるのが法界寺のようです。山門の先に境内が広がっているのが見えました。山門の向かいのおうちもなにやら少し変わった建前でしたが、それはさておき、境内へと進み入りました。受付で申し出れば、通常拝観をされているようです。
萬福寺の敷石に似ているなぁと思いながら奥へ進んでいき、予め連絡を入れておいたので、取材をさせていただきます。
まずは、こちらが本尊の薬師堂。いわゆる日野薬師さんのお堂です。内部撮影は禁止されています。中には安産を願っての前掛けが所狭しと掛っていました。中には重要文化財のお薬師如来が祀られているのですが、みることはできませんでした。
そして、その左手にあるのが、取材の対象となっている阿弥陀堂(国宝)。藤原時代に建てられた建造物で、内部にはこれまた国宝の大きな「木造阿弥陀如来坐像」が祀られています。
許可を得て内部も撮影いたしましたが、詳しくは次号季刊誌『禅文化』243号をご覧下さい。