白隠フォーラムin常栄寺

 

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花園大学国際禅学研究所と臨済宗黄檗宗連合各派合議所が共催しての白隠フォーラムが、11月19日、山口市の常栄寺で行なわれました。常栄寺は臨済宗東福寺派の専門道場であり、雪舟等楊の作と伝えられる庭園(雪舟庭)が有名で、紅葉と相まって多くの参拝者で賑わっていました。

joeiji3.jpg講演は、山口県立美術館学芸員の荏開津道彦氏と花園大学国際禅学研究所顧問の芳澤勝弘氏。
荏開津氏は「雪舟の道釈人物画」と題して、年譜をもとに雪舟の「出山釈迦図」「観音変相図」「慧可断臂図」の3作品にまつわるトピックをお話しされました。
芳澤氏の「田舎雪舟と号した白隠」と題した講演では、雪舟と白隠が画を通して伝えたかったものについてお話しされました。とくに特別展「禅 心をかたちに」(東京国立博物館で公開中)に初出品された白隠の「慧可断臂図」の解説は、白隠禅師のメッセージが伝わり非常に興味深いものでした。

joeiji2.jpg県内の方々を中心に60名の参加者があり、皆さん満足した様子でした。