禅展がおわりました

春には京都国立博物館で、秋には東京国立博物館で開催しておりました「禅 心をかたちに」展が先月末で終了し、このところ毎日、手分けをして、お借りしていた大切な宝物什物を各地のご寺院や博物館・美術館に返却にまわっております。

_MG_0854.jpg

運送は、美術輸送で一番の定評のある日本通運の美術輸送班。トラックには日通のスタッフの他に、博物館の学芸員さんや主催の日経新聞の担当者も同乗し、臨黄合議所事務局からも御礼のご挨拶に同行しているという毎日です。
今日は宇治の大本山萬福寺様と田辺の酬恩庵様に行って参りました。

禅展ではオリジナルTシャツまで販売されていましたあの、羅怙羅尊者の胸がぱっくり割れてお釈迦様が顔を出されているあの羅漢像、印象をもってご覧になった方も少なくなかったのではないかと思いますが、この羅怙羅尊者を含む十六羅漢木像は黄檗山萬福寺の宝物です。大きなものなので、返却も大変でした(その詳しい様子は明日のブログで)。

_MG_0844.jpgその後、田辺の一休寺こと酬恩庵へ。こちらからはあの一休禅師の頂相や、御愛用品をお借りしていました。
名物の紅葉もそろそろおわりでした。ご住職によると、やはり今年は一週間くらい早いとのことでした。

_MG_0839.jpg大切なご宝物をお貸し頂き、感謝申し上げる次第です。