今年はじめての季刊『禅文化』を発刊いたしました。今季は、昨年実施された臨済禅師・白隠禅師の遠諱報恩摂心を中心に振り返ります。平成28年3月、両禅師の遠諱合斎法要に先だって東福寺で実施された大摂心には、全国の道場から約230名もの雲水が集結し研鑽に励まれました。
濃密な5日間を臨場感をもってお伝えしたく、16ページにわたるカラーグラビアで活き活きとした雲水さん達の姿をご紹介しています。
摂心にて喚鐘を出された老師のうちお二人からは、現在の禅門が抱えつつある課題、またそれについての前向きかつ具体的提案もご執筆いただきました。心強さを感じるとともに、宗門の未来を担う雲水への温かい思いが心に沁み込む二稿は、ぜひ皆さまにお読みいただきたい内容です。
また、最新の研究からも禅宗のいまを知っていただければと、昨春開催された「臨濟骭・黴際學會」での発表から、末木文美士先生(国際日本文化研究センター名誉教授)の「日本における臨済宗の形成――新資料から見た禅宗と達磨宗」を掲載しております。
詳細は、もくじページをご覧ください。それでは、今季もどうぞよろしくお願いいたします。