午後は世界遺産のヴァチカンへ。カトリック教徒の総本山といえる場所です。
ヴァチカン美術館への入場チケットは、当日販売の列に並ぶと2~3時間かかってしまうという事を知り、前日にWEBで入場予約をしようとしたところ、すでに売り切れ。本来ならば、出国前にしておくべきことでしたが、旅行中の行程をきっちり決めてなかったので、あえて予約をしないで出てきてしまったのですが、それが悔やまれます。
しかし、ホテルのフロントで相談すると、にこやかでフレンドリーなフロントマンが、ガイド付ツアーに参加すれば、並ばなくても入れるよと教えてくれました。そこで、この日の朝一番にホテルにパンフレットのあったツアー会社に電話して、午後からのガイド付ツアーに予約を入れたのでした。ただしガイドは英語です。どれくらい理解できるかわからないですが、ともかく入場前に3時間も並ぶようなことになならなくてすみました。
ツアーバスに乗ってやってくると、ほらこのとおり。当日券を求める列は長く長く。我々の老若男女多国籍ツアーメンバー約40人は、この列の先頭にある入り口に向かい、団体入り口からシュッと入れたのでした。
内部にも大勢の人がいます。イヤホンを通して我々のガイドさんが話す声が聞こえてきますので、日本でのバスガイドさんのようにハンドマイクを持っていたりはしません。なかなか効率的ですね。
まずはヴァチカン美術館へ。教科書で観た覚えのある絵画や彫刻はもちろん、壁という壁に美しい絵が描かれています。
たとえば、下の彫刻は古代ギリシャ時代の彫刻「ラオコーン像」。ミケランジェロに多大な影響を与えた作品といわれます。
下はミューズの間にあるトンマーゾ・コンカ作の天井フレスコ画。
地図のギャラリーは両側にイタリアの古地図が飾られますが、天上にもびっしりと絵が。
このあとシスティーナ礼拝堂に進んでいきます。この礼拝堂の天井画はミケランジェロによって描かれたフレスコ画で、「アダムの創造」などとても有名なのですが、この礼拝堂内部のみは撮影が禁止されていますので、残念ながらご自身で行って観ていただくしか有りません。
システィーナ礼拝堂から出てサンピエトロ寺院の大聖堂に。こちらにはかの有名なミケランジェロのピエタ像があります。
キリストが磔にされたあとの聖母マリアとの像なので、哀しみの表情の聖母マリアなのですが美しいことこの上ないのです。そして改めて大聖堂内部の正面を観て、息を呑みました。この荘厳さ。天井から差込む光が、えも言われぬ神々しさを醸し出しているのです。引き込まれるように祭壇近くまで足を運んだのでした。
ガイド付ツアーなので時間に制限が有り、もっとゆっくりしていたかったのにできなかったのが残念です。
表に出ると、スイスの衛兵がローマ法王と宮殿を護衛していました。ものすごくユニークな制服ですね。
もしまた来る機会があったならば、美術館の事前予約をして、ゆっくりと観て回り、サンピエトロ寺院にもう少しゆっくりといたいと思ったのでした。