22号台風の去った台風一過の10月30日、京都妙心寺塔頭の東林院さんにて、本年度のサンガセミナー第4回目を開催いたしました。
午前中の講座は毎年定員に達する「精進料理講座」。今年もリピーターの数名を含んで16名の受講者は、東林院住職の西川玄房師にご教示いただきました。
今回、受講者の皆さんに調理していただくのは、胡麻豆腐、きのこにゅうめん、にんじんのサツマイモ和えの3品です。
昨年度の同講座でも胡麻豆腐をつくっていただいたのですが、何しろ、胡麻を練るのが大変なのです。4人が1グループとなって調理をしてもらいますので、グループ内で順番にスリコギを使って練り込んでいただきます。
スリコギを使ったことのない方は一目瞭然。無駄な力が入ったりして思うようにいかないようです。
その他の2品は、レシピを見ればささっとできるもの。ともかく胡麻豆腐に時間がかかります。夏にはできない料理と言っても過言ではないでしょう。
無事に各グループ3品を完了し、お寺にご用意いただいた他のおかずとあわせて赤膳にて召し上がっていただきます。
食事の前には「食事五観文」をお唱えし、いただくことの大切さ、ありがたさを再確認していただきます。
そんな様子を横目にして我々スタッフはコンビニで買い求めたおにぎりをさっさと食べ終わり、午後の講座の準備に取りかかります。
午後からは、臨済宗僧侶でありながら行政書士でもある田口誠道師により、「お墓の法律-墓と葬送のゆくえを考え、寺院の役割を考える」と題した講座をお願いしました。
昨年度も同じタイトルでの講座でしたが、近年、益々取りざたされる「墓じまい」。それにまつわるこれからの寺院のあり方や対処法などを、僧侶としてと行政書士としての両方の観点からお示しいただきました。
受講者からも熱心な質問もあり、非常に有意義な講座であったと思います。
それにしても不思議なのは、サンガセミナーのいずれの講座も、受講者が遠方からみえることです。京都市内の方はほとんどおられません。
弊所の活動が注目されていないのか、それとも今さらそんなことと思われているのかわかりませんが、少し残念な気がします。
今年度のサンガセミナーも残すところあと1回となりました。まだまだ受講申し込み可能ですので、お待ちしております。
サンガセミナー2017については、こちらをご覧下さい。