蘇山展にむけて徳源僧堂へ

 

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先週金曜日のブログ禅でお知らせしました「蘇山玄喬展」。会期は12月11日からですが、それに先駆けて、去る11月16日に出展いただく書画墨蹟を名古屋の徳源僧堂まで集荷に伺いました。この前日には、まさしく蘇山禅師の150年遠諱法要が当寺で行なわれたわけで、僧俗約200名ほどの参詣者があったとのことです。

住職である妙心寺派管長の嶺興嶽(みね・こうがく)老師は、お忙しい様子で、昨日の内に妙心寺に帰られてしまったとのことで、お手伝いいただいている近隣の会下の和尚さんがご対応いただきました。

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集荷作業の合間を見て、蘇山禅師の塔所「鵞王塔」に拝塔。この鵞王塔は、開山堂の裏側の戸をあけると拝める場所に安置されています。鵞王というのは禅師の別号で、墨蹟に「鵝王老衲」という落款印を使用されている作品もあります。

展覧会のために借用させて頂くのは、徳源寺に蔵される蘇山禅師の書画・墨蹟のすべて計61点で、今回は老師がおられる妙心寺小方丈に置かれているものを除く51点を、徳源寺からお借りします。

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一点一点を一旦吊してみて、その状態を確認する作業を学芸員が行ないます。どこに折れがあるとか、虫食い(虫損)があるとか、そういったことも綿密に調書に書き入れ、その後、いつもお願いしている日本通運京都支店の美術輸送担当者が丁寧に梱包をしてくれます。手前の女性の方は実は花園大学史学科の卒業生。こうやって、美術品に触れる仕事につけているわけですね。

blog2017-11-16-14.57.jpg午後3時過ぎまで作業にかかり、夕刻、無事に花園大学歴史博物館の収蔵庫に搬入できました。

ところで、今回の蘇山禅師150年遠諱を記念した禅師の図録ができあがりました。

詳しくはこちらをご覧ください。特別頒布を行なっております。