先般、2017/11/24~26に金沢で開催されました、KOGEI Art Fair Kanazawa 2017に行ってみました。
もとより金沢は、小京都とも言われ、以前から文化レベルが高く、色々な工芸品でも有名な街ですが、北陸新幹線が開通し東京からのアクセスもよくなったことで、多くの観光客が訪ねてきています。そんな街、金沢で若手から熟練までの工芸作家による作品が、国内外のギャラリーによって持ち寄られたフェアが開催されたのです。
そして、開催会場となったのは、KUMUという近江町市場と香林坊の間に位置する最近できたばかりのシェアホテル。このホテルのコンセプトによると「禅や茶の湯といった武家文化が色濃く残る街金沢。その文化を未来につなぐサロンとしてのホテルが誕生します」とあり、「禅」を意識していたことを後で知りました。屋上では朝ヨガなども開催予定とのこと。
ここの2~6階まである客室の2~5階の部屋を使って、それぞれのギャラリーが展示しています。こういうやり方も斬新ですね。
部屋によってはバスルームにまで作品を展示していたりして、なかなか楽しめました。茶道具や花器などの陶器をはじめ、ガラス、書画、鋳物や銀製品など多岐に亘りました。
会場内の撮影はpressの人しかできないようでしたので、その様子は上記WEBサイトか、Facebookページでご覧いただくとして、せっかくの機会なので、花器の2作品を購入して帰りました。
帰ってさっそくに花を生けてみました。それがこちら。
一点目は、「3ta2 gallery」さんの出展品で、「いもの道具みちくさ」さんの作品。花台は縁あって作って頂いた、岸野承氏による作品。材は自坊の古材です。三方に仏様が彫られています。
もう一点は、「ギャラリーIDF」さんの出展品で、「阿倍有希」さんの作品。
陶器なのですが、金属風の釉薬がかかっていて、陶器には見えないですね。
花器が素晴らしいだけで、なんだか、花までうまく生けられたような気がしました。いいものが手に入って、ちょっといい気分です。