サンガセミナー2017第5回終了 その2

 

blog_BKL2860.jpg今年度最後のサンガセミナーは法輪寺(だるま寺)さんにて。いつもこういった立て看板まで作って頂き、ありがたいことです。色づいたモミジもまだ愉しむことができ、参加者の方々も時間前に写真撮影されておりました。

午後からの講座は、信州の長谷寺(真言宗智山派)のご寺庭である岡澤恭子さんによる「涅槃図お絵解き講座」、2年ほど間をおいての講座となりますが、参加者はなんと35名にものぼりました。

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まず最初に「お絵解き」とは何か。お絵解きの歴史などについてお話をいただきました。そして、流れるように「お絵解き」へ。その雄弁たること、それまで歴史などの話をされていたのとはまったく違う声のトーン。毎度のことですが、皆さん、圧倒されたように聞き入ります。

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そして、聞いている自分がお釈迦様の涅槃の場所にいるような気持ちになってくるのでした。

考えてみれば、セミナー開催日は臘八大摂心の中日。お釈迦様が苦行の末にスジャータから振舞われた乳粥をいただかれ、菩提樹の下で1週間の坐禅をされ、今日12月8日の早朝、明けの明星を観てお悟りになった、その追体験をすべく、全国の僧堂では雲水達が不眠不休の坐禅修行をしている真っ最中。

そのことを思うと、2500年もの昔にお釈迦様がおられたことを思い、今もその仏法が続いていることに感謝するのでした。

blog_BKL2891.jpg最後に岡澤さんはおっしゃいました。

私たちはみんな死にます。死ぬと閻魔大王さまの前に行くといわれます。閻魔さまは我々死者に問われます。「生前に悪いことをしなかったか」。そこで私たちは地獄に落とされるのが恐ろしく「なにもしておりません」と答えますが、閻魔さまの横には大きな鏡があり、私たちが犯した罪が映し出されます。このままでは地獄行きです。その時、閻魔さまがまた問われます。「生前に涅槃図の絵解きを観たことがあるか」と。観たことがあるものは地獄行きを救われるのだそうです。

今日はまた35人の人が岡澤さんに救われたわけですね。

ところで、そんな地獄の様子を描いた「地獄図絵」の絵解きをしていただく先生を見つけましたので、来年度のサンガセミナーでは「地獄図絵解き講座」を開設しようと考えております。

どうぞ来年度サンガセミナーにも皆さんのご参加をお待ちしております。