三寒四温のこの頃ですね。2月末のことですから、もう少し日にちが経ってしまいましたが、個人的な用があり、三島の龍澤僧堂へ参上し、松華室後藤榮山老師に相見して参りました。
先週末あたりから近畿も暖かくなり一気に梅も開花しましたが、すでに2月末でも三島は既に梅が咲き誇り、ぽかぽかと暖かく、さすがに静岡県でした。龍澤寺にはたくさんの梅の木があります。
制間ということもあり雲水の姿も見えない境内を、ご夫婦連れだって散策される方が数組おられました。ふとみると、その境内にある銀杏の木の下で、本堂に向かって坐禅をしているご婦人の姿がありました。
土曜日の昼下がり、静寂を求めてここに座りに来ておられるのですね。歩を進める足音さえ、そっと耳に触らぬようにと気を遣って通り過ぎたのでした。
じつは私の徒弟がこの春から、私がお世話になったこの龍澤僧堂に掛搭したいということで、前もってご挨拶にお邪魔したのでした。老師ももう米寿を迎えられていますが頗るお元気なご様子で安心しました。毎日、杖をついて境内や裏山を散歩しているとのこと。そして龍澤は作務も多いが、それで腰をしっかり鍛えられるから、しっかりと坐れるようにするのだとおっしゃっていました。