ついに最終回を迎えました、大本山方広寺での宝物調査(デジタルアーカイブス事業)。
実は最後の調査を3月上旬に予定していたのですが、方広寺派管長・大隠窟大井際断老師が2月末にご遷化されましたので、遠慮申し上げて、4月中旬まで延期していたのでした。
振り返ると、方広寺様への調査は、2015年2月、2016年7月末、2017年2月、2017年8月、そして今回(2018年4月14~15日)の都合5回、のべ13日間になりました。
いつも調査に出向くと、宿坊に泊めていただき、三度の食事をいただき、また夕飯には総長さん達もご一緒されることもあって、般若湯もご用意頂いたりして、楽しく過ごさせて頂きました。ありがたいことでした。
そういえば、同行した学生達が般若湯をいただきすぎて翌日役に立たなくなったことがありました。
最初の調査のころにはまだ工事中だった、新東名高速道路の豊田-引佐間も何回か通う内に開通し、大河ドラマの「直虎」が始まると、比較的静かだった方広寺にもたくさんの拝観者が訪ねられるようにもなりました。台風の中を調査に出向いたこともありましたね。
遠方での調査は泊まりがけになることもあり、いささか、感慨深いものがあります。
さて、調査は終わりましたが、これからこのデータの整理も始めなければなりません。手書きの調書を入力し、撮影した写真も合わせてデジタルアーカイブスとして保存していくのです。その時に使っているのが、弊所で開発販売している、宝物管理システム「禅の至宝」です。ここに入力して最終的には調査対象寺院にも納品させていただきますが、弊所のデジタルアーカイブス構築用のWEB版「禅の至宝」にも登録していくわけです。
ご自坊の宝物什物の情報管理にもお使い頂けますよ。